ちりとりの 中の ゴミが きれいだった
わたしが とりこぼしたものは なんだろう
これから ひろってゆく
瞬間で 描きたい
音が 鳴るみたいに、でも 消える絵
花火の ひかり
貝殻の 合間に コチドリの 卵が よっつ
わたしも その一員
そっと 離れた
海辺の コテージに 泊まったけれど
着いたのは 夜で 海が 見えなくて
波音だけが 聞こえている中で 眠った
夢の中でも わたしは 海辺の コテージに 泊まっていて
みんなが はしゃいでいて なんか いろんな色が あって
でも 起きたら 全然 違う 海が あった
いつも つくるときは ひとり
でも 今日は みんなで つくっている
海の 近く
こんなに 楽しいのに
きっと 帰ったら また ひとりで つくる
お漬物ばかりが 集まってくる
うめつくす
よろこびとか
あふれるものとか
もっともっと と おもうこととか
ありすぎて
元気いっぱいで
あさごはん 2回 食べた
遊んでいるみたいに 絵を 描いて
絵を描いているみたいに 遊んでいた
わたしは ずっと 笑っていたらしい
なにかが 生まれる瞬間を みんなで 見届ける よろこび
「ふしぎのケハイ」
田島征三 ✕ミロコマチコ ライブペイント
音楽:小野章
まつだい「農舞台」ギャラリーにて
こごみ
うど
うるい
ふきのとう
ねまがりだけ
かたくりは あまい
野生の みどりを 体に いっぱい 入れた